あじさいを猫が食べてしまった!どうしたらいいの!?

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「猫があじさいを食べてしまってた!」と慌てたことありませんか?

あじさいは、私たちにとっては、鬱陶しい梅雨時に美しく咲いてくれ、ほっこりと癒されてしまいますよね。ただ、あじさいには毒性がある、こんなことを聴いたことがある方もいらっしゃると思います。
そこで、あじさいの毒性と猫が食べた時の対処法についてご紹介しますね♪
ぜひぜひ今のうちに参考にしてみてくださいね♪

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あじさいを猫が食べるとどうなるの?あじさいの毒性とは?

結論からご紹介すると、あじさいに自然毒の青酸配糖体が含まれているという説については、今のところまだ確証されてはいないんです。
ですが、アメリカでは以下のように、あじさいを食べて家畜の馬や牛が中毒症状を起こしたという症例がありますし、近年では、日本でも飲食店で料理の添え物として出されたあじさいの葉を食べての中毒事故が報告されています。
( 症例1) 2008 年 6 月 13 日、茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた 10 人のうち 8 人が、食後 30 分から吐き気・めまいなどの症状を訴えた。

(症例2) 2008 年 6 月 26 日、大阪市の居酒屋で、男性一名が、だし巻き卵の下に敷かれていたアジサイの葉を食べ、 40 分後に嘔吐や顔面紅潮などの中毒症状を起こした。いずれも重篤には至らず、 2 ~ 3 日以内に全員回復した。

出典:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082116.html
これらの症状からも体調不良を起こす原因となる何らかの中毒成分が含まれているように感じますね。また、あじさいは古来より催吐薬として漢方や民間薬として用いられてきたことから、吐き気などを催す成分が含まれているのかもしれません。
人間が食べても中毒を引き起こすのですから、からだの小さい猫や犬が食べてしまったら大変なことになってしまいますよね!実際、動物病院でもペットにあじさいを食べさせないように注意喚起を呼びかけています。

大変!猫があじさいを食べてしまったら!?

猫があじさいを食べると、嘔吐や痙攣・呼吸困難の症状が出る可能性があります。
目の前で食べているのを発見したときは、すぐに口の中に残っている物を取り出して飲み込んでいないか確認してください。飲み込んでしまった場合は吐かせる必要がありますので、すぐに動物病院で処置をしてもらいましょう!
このとき、食べていた葉が残っていれば、一緒に持って行くと治療もスムーズです。
また、普段と違って元気がなく嘔吐や下痢・痙攣などの症状がある場合は、飼い主さんの気がつかない所で有害な物を食べた可能性がありますので、動物病院で処置が必要です。
自己判断での処置を避けて大事に至らないように早めに受診することが重要ですね!

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猫はあじさいが好物!?猫があじさいを食べる理由とは?

猫は、毛づくろいなどで胃の中にたまった毛玉を吐き出す習性があります。そのときに草や葉などを食べていっしょに吐き出したり、排出物として対外に定期的に出すことによって胃の中に毛をためないようにしています。
また、退屈を紛らわすときにも植物などをかじって遊ぶことがあります。

猫の味蕾(みらい)の数は人間の1/5と少なく、味覚に関してはそれほど繊細でないこともあじさいなどの植物を食べる理由とされています。
味蕾

舌や軟口蓋にある食べ物の味を感じる小さな器官である。 人間の舌には約10,000個の味蕾がある。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/味蕾
身近なところにあじさいなどの植物があると、ついついかじってしまうんでしょうね♪

気をつけて!猫に危険な植物はこんなにたくさん!

猫や犬などのペットに与えてはいけない食べ物として、玉ネギやネギ類、ニラやニンニク、そしてチョコレートなどはよく知られていますが、植物で危険なものについてはあまり認識されていないのが事実です。
あじさいだけでなく、テッポウユリやオニユリなどのユリ科の植物や、あさがお・チューリップ・ヒアシンス、そして観葉植物のポトスやポインセチアなども中毒例があり、食べると害のある植物はなんと700種類以上も存在するといわれています。
このことをとても分かりやすく表にまとめられているサイトがありましたので、以下にご紹介させていただきますね!

植物 中毒症状 危険度
ユリ科(ユリ、チューリップ、スズラン、ヒヤシンス)
花、葉、茎など全ての部分に毒性があり、花粉や花瓶の水でも症状がでることがあります。嘔吐急性腎不全により致命的なケースが多く、最も気をつけなければならない植物の一つです。
ナス科(チョウセンアサガオ、ホオズキ、ニオイバンマツリ、トマト)
全ての部位に毒性があり、散瞳嘔吐ふらつき眼振(黒目が揺れる)などが生じ、致命的になることもあります。
ツツジ科(サツキ、シャクナゲ、)
全ての部位に毒性があり、嘔吐不整脈昏睡、致命的になることも。
アジサイ
つぼみに含まれる物質が消化管内で青酸に変化し、痙攣昏睡呼吸麻痺を起こし致命的となります。
プラム属(リンゴ、アンズ、チェリー、モモ、ウメ)
種に含まれる物質が消化管内で青酸に変化し、嘔吐痙攣呼吸困難などをおこし致命的になることもあります。
スミレ科(パンジー)
種子や根茎に毒性があり、嘔吐神経麻痺を起こします。 中〜大
スイセン属(スイセン)
球根が特に毒性が強く、嘔吐下痢血圧低下を起こし、重度の場合心不全などで致命的となります。 中〜大
キク科(マーガレット)
樹液などに含まれる物質に接触することで皮膚炎が起こり、フケが出やすくなるなどの症状が出ます。
キヅタ属(アイビー)
葉や果実に毒性があり、嘔吐下痢腹痛皮膚炎を起こします。
トウダイグサ科(ポインセチア)
葉、茎が特に危険で、嘔吐下痢皮膚炎を起こします。
サトイモ科(ポトス、カラー)
葉に毒性があり、触れることで刺激になり、口に入れば口内炎、皮膚に接触すれば皮膚炎が生じます。
アロエ
下痢を引き起こします。
http://jamc.co.jp/cat-content/1516/
外だけでなく家の中で育てている植物も、猫にとっては危険な存在になりかねませんので注意が必要ですね!

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まとめ

いかがでしたか?

あじさいには中毒を起こす成分が含まれていて、猫や犬などの動物だけでなく人間が食べても危険な植物です。
猫には毛玉を排出するために植物などを食べる習性があるので、もしも猫が食べてしまったり、吐き気や痙攣などの症状があるときにはすぐに動物病院に連れて行きましょう!
また、あじさい以外にも毒性のある危険な植物があることを理解して、家族の一員である大切な猫ちゃんを危険から守ってあげましょうね♪
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