父兄とはどういう意味?保護者とはどう違うの!?

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学校からのお知らせに「父兄」の文字が書いてあるのを見て「父母じゃないの?父兄なの??」と、疑問に思ったことありませんか?

実際に、Twitterでこのようなことを挙げられている方がいらっしゃいました。

Array この方のように「そもそも父兄って保護者のことよね?なぜ父と兄って書くの?」って気になりますよね。

そこで今回!父兄とは何を意味するのかご紹介します♪合わせて、父兄と保護者は何が違うのかもご紹介しますので、ぜひぜひ参考にしてみてくださいね!

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父兄とはどんな意味?

父兄とは、どんな意味なのでしょうか?
ふ‐けい【父兄】の意味
 父と兄。父や兄。

 学校などで、児童・生徒の保護者。

出典:goo国語辞書
このように言葉だけを見てみると、父と兄」それ以外はダメなの?と思ってしまいますが実際はそうではないんですね。
本来の意味としては、生徒や児童の保護者を意味しています。さらに、学校や園からの連絡を受ける人という意味でもあります。
最近はあまり使われなくなった言葉でもあります。父兄の代わりに父母と使われる場合もあれば、「保護者」に言葉を置き換えて使っている学校や園が増えてきています。

なぜ「保護者」を「父兄」と呼ぶの?

 
このように「父兄」という言葉は、もうなくなりつつある言葉でもあります。では、なぜ昔は「保護者のことを父兄と呼んでいたのか?」ご紹介していきますね。

実はそれは、日本のこれまでの歴史が関係しているんです。戦前は、女性に権利の権利が認められていませんした。今では普通にある選挙権さえ、女性は得られていなかったんです。
女性に選挙権が与えられたのは、1946年です。
1945年11月21日には、まず、勅令により治安警察法が廃止され、女性の結社が認められる。 次に、同年12月17日の改正衆議院議員選挙法公布により、女性の国政参加が認められる(地方参政は翌年の1946年9月27日の地方制度改正により実現)。

出典:女性参政権-wikipedia
女性に選挙権が与えられていない時代は、子どもに何かあった時に教室が一番に相談するのは、その家の男子である、父兄だったのです。そのため、学校や園の先生が生徒や児童の相談をしたり、伝達がある場合には、父兄に通達を送っていました。
昔は、今では考えられない程の男性社会だったんですね。その後徐々に、日本での女性の立場も男子と同等となり、父兄参観日には、母親が出向く事も多くなりました。

そんな日本の歴史が垣間見れるのが、この「父兄」という言葉なのです。
一時期は、父兄ではなく、父母と言う言葉を使う事もあったようですが、両親を亡くしている子どもがいる事から、徐々に保護者と言う言葉に変わっていき、現在に至ります。父兄と使う学校では、もしかしたら古くからの伝統を重んじて使っているのかもしれませんね!

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「父兄」という言葉がなくなりつつあるもう一つの理由

父兄と言う言葉がなくなりつつあるのは、先ほどご紹介した男女平等の配慮だけでなくもう一つ理由があります。それは、離婚率の高さなんです。
日本の離婚率は約35%前後になっており、平成27年度の厚生労働省の調査によると離婚件数は22万件にものぼります。婚姻件数は63万件あるそうですが、せっかく結婚した夫婦が1年間に離婚する数も驚くほど多いのが事実です。

出典:https://ricon-pro.com/columns/81/
このように戦後日本の離婚率は年々上昇し、2002年にピークを迎えその後、婚姻率そのものが減少し、現在では微減している状況です。よく「今は結婚している3組に1組は離婚している時代」なんて言葉聞いたことありませんか?残念ながら筆者の周りにも既に離婚している夫婦が3組ほどいます。

この離婚率の多さが「父兄」という言葉にも大きな影響を与えてきました。母親だけで育てているシングルマザーの家庭も少なくありません。今の家庭は、両親そろっているのが当たり前なんて事がなくなってきているのです。

そのため、両親が離婚した親や子どもへの配慮もあり、父兄と言う言葉が使われなくなってきたのです。

「父兄」と「保護者」は違うの?

父兄と保護者は、現在同じ意味で使われています。父兄と書いてある学校や園も、父、母、保護者すべてにあてての意味で使われています。
そのうち、「父兄」という言葉はなくなり、保護者と言う言葉が主体となっていくと言われています。「父兄」と書いてあっても、保護者を示す場合がほとんどなのです。そう考えると、最初にご紹介させてもらったTwitterには「ご父兄様・保護者」と記載されていましたので、同じ意味の表現が繰り返されていて不思議に思いますね。このようにあまりに疑問に感じる場合は、学校や園に直接聞いてみるのもおススメです。案外、意味の違いをご存じでないケースもあると思います。

ここで「保護者」は、どこまでが「保護者なのか?」気になりませんか?

現在使われている「保護者」という言葉は、その生徒や児童に責任を負う立場の者となります。その為、父や母が忙しく代理として、祖父や祖父母、叔母、姉などが代理として立つ場合もあるんです。
未成年者などを保護する義務のある人。特に、その子供の親、または親に代わる者。

出典:https://dictionary.goo.ne.jp/jn/203688/meaning/m0u/
「保護者」という表現は、それぞれの家庭での状況もあると思いますので、ご自身の家庭の状況に合わせて捉えるのが良いですね♪

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まとめ

「父兄」という言葉の意味はお分かりいただけたでしょうか?今回ご紹介した内容についてもう一度、ポイントをご紹介しますね!
✅父兄は、生徒や児童の保護者を意味する
✅現在は、父兄→父母→保護者と表現が徐々に変わってきている
✅戦前、女性に権利が与えられていなかったから、保護者を父兄と呼んでいた
✅歴史の変化とともに、男女平等、離婚率の多さから、父兄と言う言葉自体が徐々に使われなくなってきている
✅保護者は、生徒や児童に責任を負う立場の人と言う意味を持つ
現在は、ほとんどの学校や園では、父兄も、保護者も同じ意味で使用しています。

まれに、学校や園によって、父兄と保護者を使い分けている場合もあるため、疑問に思うようでしたら、学校に聞いてみるのをおススメします♪
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