『赤ちゃんを1歳までに動物園に連れて行くと免疫力がアップしてアレルギーになりにくくなる』という噂を聞いて、これってホント?って思ったことはありませんか?
赤ちゃんがいらっしゃるご家庭だと、気になりますよね!今回この噂を検証してみましたので、ご紹介させていただきます。
うち赤ちゃんいるけど、動物園連れて行かないといけないの?でも本当なの?と迷われている方!ぜひ参考にしてみてくださいね♪
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『赤ちゃんを動物園に連れて行くと免疫力がアップする』ってホント?
結論からお伝えすると、必ずしもそうでは無いようです。かと言って、全く効果がないということもない、と言ったところでしょうか。実は、このうわさの元になったTV番組がありました。2008年11月にNHKで放送された『病の起源 第6集 アレルギー ~2億年目の免疫異変~』という番組です。
南ドイツで、農家と非農家の子供の家のホコリを集め、「エンドトキシン」と呼ばれる細菌成分の量を調べたところ、それが多い農家の子ほど花粉症とぜんそくを発症していなかった。エンドトキシンは乳幼児期に曝露が少ないと、免疫システムが成熟できず、アレルギー体質になる。農家のエンドトキシンの最大の発生源は家畜の糞。糞に触れることのない清潔な社会がアレルギーを生んだとも言える。このような内容でした。
出典:http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20081123
『乳児期に家畜の糞に含まれるエンドトキシンという物質に触れることで、アレルギー体質になりにくい』
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『動物の糞などが舞っている動物園に連れて行くとアレルギーになりにくい』
と繋がったのだと思われます。↓↓↓
『動物の糞などが舞っている動物園に連れて行くとアレルギーになりにくい』
お医者様の見解はどうでしょう?
この噂、小児科のお医者様の見解はどうでしょうか?横井こどもクリニック 横井茂夫先生によると動物園に遊びに行っても免疫力はアップしません!昔、「無菌の状態では免疫力が養われない。雑菌の多い環境に慣れているほうが病気になりにくい」という衛生学説が唱えられたことがあります。そのことからいわれるようになったのかもしれませんが、ときどき動物園に遊びに行く程度では、免疫力を高めることにはつながりません。動物園内に住めば、免疫力アップの可能性があるかもしれませんが……。このような見解を示されています。つまり、常に家畜として動物がいる環境と、たまに動物に会いに行くのとでは、違いがあるという事のようですね。
出典:http://mama.shufunotomo.co.jp/shiritai/?p=1078
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エンドトキシンって家畜の糞にしか含まれてないのでしょうか?
エンドトキシンは大腸菌や緑膿菌などの常在菌の細胞膜の成分で、その細菌が死んだ時に大量に発生する物質です。目には見えませんが、私たちが日常生活している空間のどこにでも存在しているんです。
毒素なので、大量に吸い込んだり、傷口から血液に入ったりすると、ショック状態を引き起こす危険な物質でもあります。
ですので、あくまでも、空気中に漂っているエンドトキシンに触れる機会を多く持つことがカギの様ですね♪
家畜じゃなくてペットじゃだめなの?
家畜がいる生活は、都会ではなかなか難しいですよね。では、ペットと一緒に暮らす事で、同じ様な効果はないのでしょうか?実際、アメリカやフィンランドでは、犬や猫と一緒に暮らした赤ちゃんが喘息や呼吸器疾患にかかりにくいという研究調査が発表されています。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校の分子生物学者らのグループは、第112回アメリカ微生物学会で『犬と生活をしている家庭の、ハウスダストの中に存在する微生物が、 RS ウイルス(気管支炎や肺炎などの原因となるウイルスで、子どもの風邪の大半はこのウイルスが原因だと考えられており、特に乳幼児が感染すると重症化しやすく、乳児期にウイルス感染した子どもは、後に喘息を発症するリスクが高くなるといわれています)に感染するのを防ぐ可能性がある』という研究結果を、
また、フィンランドでは、クオピオ大学病院の小児科医たちが、『PEDIATRICS』という小児学会サイトに『犬や猫と一緒に暮らした赤ちゃんは、生後1年間に咳や鼻風邪といった呼吸器疾患になる割合が減っていた』という研究の調査結果を発表したのです。
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まとめ
これまでご紹介したように、赤ちゃんを動物園に連れて行くだけでは、免疫力がアップして、アレルギーになりにくいとは言えないようです。遺伝的に親がアレルギー体質の場合は、赤ちゃんも、アレルギーになる可能性が高いですし、どんなに、動物園に連れて行っても、普段の生活が清潔すぎて、常在菌に触れる機会が極端に少なければ、免疫力を上げる効果は殆どないでしょう。
筆者の息子も、しっかり親の遺伝を引き継いで、生後早い時期から既にアレルギーを発症していました。
ただ、動物園に連れて行くことも含め、小さい頃から、できるだけいろいろな環境に触れさせてあげることが、免疫力をアップすることに有効に働くのは、間違いないと思います。
また、動物に接する刺激は、赤ちゃんのこころの発育に良い影響を与えてくれるのではないでしょうか。清潔志向が強いこの頃ですが、赤ちゃんには、あまり神経質にならず、様々な経験をさせてあげたいですね。そのことが、赤ちゃんの免疫力アップに繋がると思います♪
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○赤ちゃんの血液型は変わる!?
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