油から煙が出るまでの温度をご存知ですか?
なんとなく、料理番組などをみてもフライパンなどに油をひき、その油から煙が出るまで熱して炒めているというイメージがあると思います。実は、油から煙が出るというのは危険な状態なんです!!
毎日の料理には欠かせない油ですが、ちょっとした事で危険につながります。
安全に油を使用するために、油から煙が出るときの温度、そして、油を使用する時の注意事項、さらに、使用後の油の安全な処理方法についてご紹介します♪ぜひぜひ参考にしてみてくださいね!
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油から煙が出るときの温度は何℃?
普段、使っているガスコンロなどで熱を加えると約200℃で煙が出てきます。
例えば、揚げ物に用意した油をガスコンロで5分程熱すると、180℃くらいとなり、そのまま10分熱すると煙が出てくるのです。
さらに、油を熱し始めてから20~30分すると発火します。これが火事の原因となってしまう事があるのです。
ただ、これは、新しい油の場合です。
一度、揚げ物などに使用した油だと、揚げカスなどが残っているので、加熱してから短時間(200℃くらい)でも発火する可能性が高まるんです!
油から煙がでるのを防ぐために、油の温度をはかる方法のご紹介♪
天ぷらの衣を落として、油の温度をはかる方法がありますので以下にご紹介です♪
・油の衣を落として、なべの底まで沈み、すぐに浮き上がってくると約170℃
・なべの途中まで沈み、すぐに浮き上がってくると約180℃
・落とした衣が沈まずにすぐ上がってくると約190℃
この方法だと温度計がなくても、温度をはかる目安になりますよね!・なべの途中まで沈み、すぐに浮き上がってくると約180℃
・落とした衣が沈まずにすぐ上がってくると約190℃
落とした衣が沈まずにすぐに上がってくる状態は、油から煙が出る寸前の温度です。その状態まで温度が上がってしまった場合は、一度、火を止めて温度が下がるのを待ちましょう!
そのまま調理すると、野菜などの水分と反応して油が爆発する場合もありますのでとても危険です。油を冷ましたい時は、火を消したあとに常温の油を足すのがおススメです♪
また、こちらの動画も分かりやすく温度の測り方が紹介されていましたので、ぜひぜひ視聴してみてくださいね!
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油から煙を出さないための調理に適した油の温度は?
料理番組を見ていると、熱したフライパンに油を入れ、煙が出るまで熱してから炒めているシーンをよく見かけますが、実はその方法はあまり適切ではないんです。
・野菜炒めなどを作るときには、炒めたときにこんがりきつね色になるのが調理に適した温度(約180℃)となります。
・炒め物をするときなどは、フライパンを熱したときに手をかざし、少しすると熱いと感じる程度が適しています。
ただし、普段使っているフライパンや中華鍋などの種類によっても熱の伝導に違いがありますので、手をかざして温度をみる方法はご自身が使っているもので試してみることをおススメします♪・炒め物をするときなどは、フライパンを熱したときに手をかざし、少しすると熱いと感じる程度が適しています。
実は使用した後の油は危険!安全な処理方法のご紹介♪
〇気を付けるのは調理中だけではない!
油から煙が出て火災になる原因は、使用中のみではありません。揚げ玉などを大量に上げたあとに、積み重ねて置いておくと、酸化熱が自然と発生し、突然発火することがあります。そして、使用後の油を紙製の油吸着剤で吸い上げて、ごみ箱に入れた後、自然発火する場合もあるんです!
油を大量に使用した料理の場合、特に揚げ物は、積み重ねて放置しないようにしましょう!
〇使用後の油の処理の仕方は?
使用後の油は、きちんと冷まして、油を吸着する吸着剤の説明書をよく読んで処理しましょう!特に夏などの暑い季節は特に注意が必要です。冷ました油でも、ごみ袋に入れたあと、暑い場所においておくことはとても自然発火を起こす場合があるのでとても危険です。さらに、空気にふれることで、酸化が起こり発火する場合もあります。
使用後の油は、しっかり常温になるまで冷やし、油吸着剤などに含ませたあと、密封してから捨てましょう♪
すぐにゴミを処理できない場合は、冷暗所に保管するのがベストです!
上記のことに気を付けていただいたうえで、こんな処理の方法もありましたので、ご紹介させていただきますね♪
万が一煙が出たときの対処方法は?
まず一番大事なことは油を使用しているときは、絶対にそばを離れないようにしましょう!万が一離れなくてはいけなくなったときには、火を必ず消すことを習慣にしましょう!ちょっと目を離したすきに火災になることがとても多いのです。
そして、調理中に油から煙が出たら、すぐに火を止めます。この時、同時にガスも止めるとさらに安全です。
つねに、手の届くところに、エアゾール式簡易消火用具を用意しておくと火がついてしまった場合も、すぐに消すことができます。
まちがっても、水をかけたりしないようにしましょう!!
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まとめ
油から煙が出るまでの温度やその対処法はいかがでしたでしょうか?料理のときには、欠かせないの油ですよね。今回、使用中と使用後の油について適切な使用方法や処理方法をお伝えしましたが、使用前の油の保管も注意が必要なんです!
ガスレンジの下など、熱が伝わる場所に置くのは危険です。使用後の油と同様、冷暗所に保管するのをおススメします♪
家族の安全を守るためにも、油を使用するとき、そして、使用後の正しい知識をみにつけておきましょうね!!