「子どもに長時間のテレビを見せるのはよくない」って聞いたことありませんか。でも、どうよくないのか?どのぐらい見せたらよくないのか?知らない方が多いと思います。
そこで今回、長時間のテレビ視聴が子どもにもたらす悪影響、特に知ってほしい3つのリスクから、テレビとの上手な付き合い方まで合わせてご紹介します♪
ぜひぜひ参考にしてみてくださいね!
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テレビの悪影響!子どもに気を付けたい3つのリスク!
最近の研究で、以下の3つのリスクが懸念されています。
1.言葉知能低下のリスクが高まる
2.注意欠乏障害のリスクが高まる
3.肥満になるリスクが高まる
では、以下詳しく一つ一つご紹介していきますね。2.注意欠乏障害のリスクが高まる
3.肥満になるリスクが高まる
○言葉知能低下のリスクが高まる!
テレビをよく見ていた子ども(乳幼児・小児)と、あまり見ていない子ども(乳幼児・小児)とでは言葉を理解したり、口頭で表現する言語知能に差があることが分かっています。恐ろしいことに、テレビをよく見ていた子どもの方が言語知能が低下しているんですね。このことは以下の2つの調査からはっきりしています。
研究チームは宮城県の5~18歳の子どもや若者を対象に、テレビの視聴時間や家庭環境を調べ、脳画像の解析や知能テストを実施し、そのうちの216人を追跡調査した。
3年後にこの216人に再度同じ調査を実施し、さらに3年後に同じ調査を実施したところ、言葉を理解したり、口頭で表現する言語知能が、テレビを長時間視聴していた子ども(乳幼児、小児)たちはそうでなかった子たちに比べて低下していることが判明した。
出典:東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授らの研究チームの証明より
子どもに良い放送プロジェクト第2回調査結果では、「1歳児までの乳幼児のテレビの視聴実態が言葉の発達とある程度関連がある」と報告しています。意外な調査結果ですよね。テレビを見ている子どもは、テレビからたくさんの言語に触れているはずなのに、意味の分かる言葉の数は、テレビを見ていない子どもよりも少なくなっていることが証明されているんですね。
この調査では、1歳児の「テレビ接触時間」(スイッチの入ったテレビの前にいる時間)は零歳時より10分増の3時間23分、「専念視聴」「ながら視聴」を合わせた「テレビ視聴時間」は、39分増えて1時間44分でした。
また、「汽車」「電車」「積み木」など448語の言葉についての理解を調査した結果、零歳時点で「テレビ接触時間」が長い子どもほど、1年後に意味の分かる言葉の数が少ないことが判明しています。
出典:NHK放送文化研究所「子どもに良い放送」プロジェクトの第2回の調査結果より
○注意欠乏障害のリスクが高まる!
こちらはアメリカの小児科学会機関誌「ペディアトリックス4月号」で紹介されていました。内容は、ずばり「乳幼児期にテレビを多く見た子どもほど、7歳の時に集中力が弱い、落ち着きがない、衝動的などの注意欠陥障害になる危険性が大きい」ということです。
この調査はワシントン大学小児科学部のディミトリ・クリスタキス博士らが 1歳と3歳の各グループ、計2623人のデータを分析しています。
分析した結果、テレビの1日平均視聴時間は1歳で2.2時間、3歳で3.6時間ということが分かり、視聴時間が1時間延びるごとに、7歳になった時に注意欠陥障害が起こる可能性は10%高くなっていることが判明しています。
出典:ペディアトリックス4月号
○肥満になるリスクが高まる
こちらもアメリカの小児科学会の調査結果のご紹介です。研究チームは、9歳から16歳の7792人もの子どもを対象に生活習慣と肥満の関連を調査した。研究開始時の子どもの年齢は9~16歳だった。男児の24%、女児の17%が肥満や太り過ぎだった。つまりテレビの視聴時間が長い子どもほど、肥満傾向があることが分かっているです。
2004年から2008年にかけて隔年で調査したところ、1日のテレビの視聴時間が30分増えるごとに、子どものBMI(体格指数)は平均して0.1ポイントずつ増えていくことが判明した。
出典:アメリカの小児科学会の調査結果より
テレビを視聴する行為そのものが肥満に、というわけではなく、テレビを見ていると動きませんし、見ながらお菓子を食べたりジュースを飲んだり、、、こんな生活習慣が当たり前になってしまいますよね。
ちなみに、この調査では、テレビを見すぎる生活スタイルが定着している子どもは、歳を重ねるごとに、肥満傾向が強まることも判明しています。
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テレビとの上手な付き合い方のご紹介♪
このように、子どものうちに長時間テレビを見る習慣が身についていると、子どもの将来にまでおよぼす悪影響があることが証明されています。しかし「じゃー子どもがいる家庭ではテレビを無くさないといけない!!」とは、なかなかいきませんよね。私たち(大人)にとってもテレビは必要です。
これからテレビとうまく付き合っていく2つのコツをお伝えします。参考にしてみてくださいね♪
1.教育番組などの番組内容
2.親子のコミュニケーションツールとしての活用
2.親子のコミュニケーションツールとしての活用
○教育番組などの番組内容を選ぶ
例えば暴力をふるうような攻撃的な番組は子どもに攻撃的な行動が増えると言われています。しかし、逆に子どもの年齢に合った教育番組などは、言葉の発達を促したり、想像力を高めたり、学校の成績をあげたりなどプラスの要素があるという結果も出ています。
そう聞くと、NHKの教育番組や子どもが興味を自分からもった番組は見せたくなりますよね。
ちなみに、日本小児科医会は、
2歳までのテレビ・ビデオ視聴を控えそれ以降もメディア接触は1日2時間までを目安とする
と提言を発表しています。逆に考えると2歳以降は、子どもにとっていい影響を与える番組を2時間以内で選んで見せてあげることはいいことではないでしょうか?
最近のテレビは簡単に録画ができますので、今放送されている番組をダラダラ子どもに見せるのではなく、事前に子どもに見せたくて録画しておいた番組を見せると子どもにとっても有意義な気がしますよね♪
○親子のコミュニケーションツールとしての活用
テレビを子どもに見せている間、子どもはテレビに夢中。親も自分のやることに夢中。これでは、子どもがどんどん成長している大事な時期の親子のコミュニケーションが不足してしまいますよね。
テレビは何もしなければ、受け身のメディアです。ただ、それを能動的に変えていくことで、子どもにとって多くの学びの機会になりますね。
例えば、絵本の読み聞かせや外遊びと同じように、内容について話すなどしてみると、親子のコミュニケーションのツールとして活用することもできます。
子どもにどう番組の内容の感想を聞いてみたり、ママ(パパ)はこう思ったよと伝えることで、テレビが大事なコミュニケーションツールにもなれますよ♪
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まとめ
長時間のテレビ視聴が子どもに悪影響を与えることが分かっていても、テレビとはなかなか切っても切り離せないのが現代ですよね。今回お伝えしたことを再度以下にご紹介します。
子どもの長時間のテレビの視聴は以下のリスクが高まります。
1.言葉知能低下のリスクが高まる
2.注意欠乏障害のリスクが高まる
3.肥満になるリスクが高まる
テレビとの上手な付き合い方のポイントは2つです。2.注意欠乏障害のリスクが高まる
3.肥満になるリスクが高まる
1.教育番組などの番組内容を見せるようにする
2.親子のコミュニケーションツールとしての活用
これからテレビの視聴時間や、視聴する番組を決めるなど、子どもにとってプラスになるルール作りをしていけば、安心してテレビと付き合っていけますね♪
2.親子のコミュニケーションツールとしての活用
人間の脳が最も成長する大事な子どもの時期なんですよね!テレビにその成長を任せるのではなく、親がその子どもの成長をいい方向に導いていきたいですね♪